nagilier初イラスト展!サケのふるさと千歳水族館にて開催中!

2023年6月1日より北海道にあるサケのふるさと千歳水族館にて初のイラスト展を開催しています。

全14点の描き下ろしイラストの展示、
ここでしか買えないオリジナルグッズの販売も!

千歳水族館のいきものたちを中心に、
魚から爬虫類まで幅広く描いています。

このページでは展示されているなかでも一番の目玉、B1サイズの手描き水彩画「サケの一生」解説を掲載!

この展示を通して、より千歳水族館、そしていきものたちを好きになっていただけたら嬉しいです。

イラスト解説 「サケの一生」

nagilier shop は、現在準備中です。

かねてからサケの一生について深く興味があり、去年はとくにサケの魅力に取り憑かれた一年でした。
いつかサケの一生を一枚の絵にしたいとずっと考えており、イラスト展のお話をいただいてからすぐにこの構図が浮かびました。
いくらから始まり、川から海へ。そしてまた生まれた川へ。長い旅路をぐるっと輪にして繋げたイラストにしました。

サケ以外に描かれているヨコエビやカワゲラなどの生物は成長過程で捕食するものたちです。
小さなものから大きなものまで様々に捕食しながら数年をかけて海を回遊し、大きく成長します。

淡水から海水へ、そしてまた淡水へと体質を変え、故郷の川で次の世代へと命を繋げるサケ。
命尽きたあと(ホッチャレ)も狐やカラスなどに食べられるほか、水草や水生生物、川の重要な栄養源として役目を果たします。
そんなサケの一生を追うことで自分も強く生きる活力を貰えています。

サケに関しての詳しい解説は千歳水族館展示でより深めることができます。
8月~12月までの繁殖期には実際に自然を生きるサケの姿も地下の観察窓から見ることができるのでぜひまた千歳水族館に足を運んでみてください。


参考文献

・井田 齊,奥山 文弥(2012)『改定新版 サケマス・イワナのわかる本:Salmon,Trout and Charr』,山と溪谷社

・帰山雅秀,永田光博、中川大介(2013) 『サケ学大全』,北海道大学出版会

・帰山雅秀(2018)『サケ学への誘い』,北海道大学出版会

・境磨(2012)『研究成果情報 サケは海で何を食べているのでしょう?』SALMON情報No.6,p.8-11,北海道区水産研究所

・MARUHANICHIRO サーモンミュージアム『サケの一生』〈https://www.maruha-nichiro.co.jp/salmon/jiten/jiten01.html